夫婦のあり方について考えた数日間

2012/07/23miya1975

(長文です)
知人の女性が、突然の事故でご主人を亡くされました。

活字で読んだだけでは信じられず・・・何度も読み返しました。

付き合って10年。結婚されてまだ2年だそうです。彼女はまだ30歳ちょっとです。ご主人のことは存じ上げませんし、その女性とも数ヶ月前に知り合ってまだ一度しかお会いしたことがないのですが、彼女の心中を察するともう胸が痛くて、しばらく動悸が治まりませんでした。

15年くらい前の話になりますが、学生時代にお世話になり卒業後も仲良くして頂いていた先生が、やはりご主人を交通事故で亡くされました。当時その先生は30代半ば。今の私と同じくらいの年でした。10年連れ添って、飲み会の帰りに車で奥様を迎えに来られていたり、仲が良かったのも知っていたし・・・

当時私は独身だったので「伴侶を亡くす」ということの重大さはそれほど理解していなかったかもしれないけど、今思えば、身近でそういう出来事があったという経験は、私自身の考え方に影響を及ぼしていたのかもしれません。

夫と結婚して13年になりますが、「出張でやむを得ず」という時以外は、遠方で別々に夜を明かさないこと。いつしか、これが私の中での暗黙のルールになっていました。一人で帰省もしませんし、一人で旅行も行きません。離れ離れのときにどちらか片方が事故などに遭って死ぬようなことがあったら嫌だから・・・事故に遭って死ぬなら、一緒がいいなと思ってね。

まあ、傍から見ればバカげたルールかもしれませんけどね。だって、だからと言って何かあったときに一緒に死ねるという保証もなければ、死に目に会えるという保証もないですから。。普通に近所に出かけてて事故に遭うことだってあるだろうし、本当に運命で別れるときがくるなら、それは防ぎようのないことで。

それでも、やむを得ず別行動のときも「移動中に事故に遭ったら・・・」って、毎回考えては不安になってます。毎回そんなの口に出したら周りに呆れられそうなので、言いませんけどね。

・・・まあ、そんな風に13年間夫と一緒に過ごしてきたもので、やはり今回の知人のご主人のことは私にとってもショックな出来事でした。

私が彼女の立場だったら・・・と勝手に色々察して、勝手にうろたえてしまいました。

でも。

「彼は私になり、私は彼になったのです」「型破りで派手なことが大好きだった主人のために、ぜひ盛大に見送ってあげてください」という、その後の彼女の言葉を読んで、ああ、この人は私が思っているよりはるかに芯が強いし、ご夫婦の絆も本当に強いものだったんだな・・・と。

仲の良いご夫婦だったけれど、ベッタリ依存するのではなく、ひとりひとりがきちんと自立したご夫婦だったんだな・・・と。

悲しいときにこんなことを言うと不謹慎かもしれませんが、何だかとても眩しかったです。

うちなんてホント、ベッタリ相互依存の夫婦ですからね・・・

もちろん、依存し合って幸せな夫婦だっていると思うし、それが悪いとは思わないですよ。

こないだ「ソロモン流」で古堅純子さんがおっしゃっていた、

「子供はいつか独立して巣立っていくものだから自分のことは自分でできるように育ててあげるのが親の役目。でも、夫には”私が居ないと困る”ようになってもらうためにしっかり尽くしてます。それが夫婦円満の秘訣!」

という言葉も、なるほどなぁと思ったし、それもひとつの夫婦のカタチですよね。

夫婦のあり方は十人十色で、これが正解というものはないと思いますが、今回の出来事で、私たちはこのままベッタリ依存型でいいのかな・・・と、ふと考えさせられました。(子供がいればまた違った強さが身に付くのでしょうけどね)

でも、さっき理奈さんからのメールに書かれていた「夫婦のあり方って、複雑なようで実は単純で、基本は”相手への思いやり”なんだよね」という言葉にも、うんうん、と頷きながら。

今の私にできることは、日々の些細な「相手への思いやり」や「感謝」を積み重ねていくことくらいですね。

朋美さん。ご主人のご冥福を心からお祈りしています。

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